きみの好きな本

彼女のことを考えすぎないように、彼の好きな本などを読みます。

映画『世界一キライなあなたに』

『世界一キライなあなたに』を見ました。正直見終わったあと気持ち的に立て込んでいたので、特に語ることもないしと思ってレビューする気もなかったのですが、ひまなので書きます。ブログのエントリーを増やしたい。
 
特に語ることもないと言ったのは嘘です。ひとつはあります。
「最後、彼が意思を変えなくてよかった」
順風満帆な人生を歩んでいた若い男が事故で首から下が動かなくなった。人生の激変ぶりに彼は絶望し、死を望んでいる。そこに現れた主人公が彼に明るい生活をもたらしふたりは恋に落ちて彼はやがて……。
って言ってもね。
恋に落ちたくらいじゃ人生の絶望は吹き飛びません。
健康そのものだけど人生に絶望し続けている私はとても彼に共感できました。
きみを愛している。
でも、それとこれは別。死にたいものは死にたい。
どんなに彼女と幸せな時間を過ごせても、そのほかにこれから自分と愛しい人にふりかかるかもしれない様々な困難や苦悩を考えると、生きることにポジティブになれません。
 
人生は幸せとそうじゃないときが波のようになっていて、その波があるから私たちは今が幸せだと気付けたり、今はつらいと思ったりするのです。ずっと幸せなんて人はいません。幸せがずっと続くとそれは幸せじゃなくて当たり前になって、やがて退屈になるから。
幸せに「なる」っていうけど、幸せって状態じゃなくて動作だから「なった」らそのあとずっと幸せなんて話はないってこと。たまに幸せを感じたり、感じなかったり、感じたりなんじゃないのかな。
だから、一度深く沈んでしまうと、その「波」自体が怖くなる。「波」自体が終わってくれ、そうしたら不幸もない。そんな気持ちになる。幸もないけど。
 
っていう思いだったんじゃないですかね、彼は。
あー、「幸せになる」という言葉はおかしいからなくなってほしい。