きみの好きな本

彼女のことを考えすぎないように、彼の好きな本などを読みます。

綿矢りささんの『ひらいて』

綿矢りささんの『ひらいて』を読みました。
 
これもまた、友人に借りたもの。なぜか、親友の一人もこの前綿矢りささんの作品の話をしていました。ひさびさに小説を読んだけど、こんなに情緒的に生きている(少なくともこんな話を書けるくらいにその気持ちを想像できる)人がいるのね、と親友は言いました。私と10年近く一緒にいて何をいまさら、と私は笑いました。
 
ええ、綿矢りさは私だったのかと思いました。これを読んで。
人を好きになる激情、わけがわからなくなってするレズセックス、混沌の愛、神と祈り、あの人生観。すべてそっくりそのまま私の中にあったコンセプトだったのであまりにもびっくりしました。びっくりしすぎてこんな大それたことを書いています。綿矢さんに失礼過ぎると思うけど、ほんとに。
私の頭の中をこういったかたちで出版してくださってありがとうございますとすら思う。書こう書こうと思いながらも今まで一度も長編小説を書ききれていない私はいったい何を言っているのか。絶対いつかこんなことを言ったことを恥ずかしくなる日が来るけれど、読み終わった今、私が彼女と彼を愛している今、そう思ったので書いておきます。
ああ恥ずかしい恥ずかしい。ごめんなさい。
 
でも、この、愛とたとえと美雪の感じ。「わかる」人が一定数いるってことですよね。きっとみんな、綿矢りさは私の(ぼくの)気持ちをどうしてこんなにもわかるのか、と頭を抱えているのでしょう。
綿矢りささんの『ひらいて』な感じのひと、好きです。よかったらお友達になってください。