きみの好きな本

彼女のことを考えすぎないように、彼の好きな本などを読みます。

江國香織さんの『きらきらひかる』

江國香織さんの『きらきらひかる』を読みました。

 
最近最も仲良くしている友人に借りて。モノガミーにアンチ気味な私たちにとって、ゲイの夫とヘテロセクシュアルな妻が結婚した話、というのがなにか面白いではないかという話になって。
でも、その友人は教えてくれなかったのです。いや、あまりそのことにフォーカスしていなかったのかもしれません。夫はゲイで、「妻は精神病」だったのですね。
 
結論から言うと、この作品はあとがきが全てです。あとがきが本編だと言っても過言ではありません。あとがきですよ、あとがき。
 
本編は、まあふつうです。精神病かどうかはお医者さまではないのでわかりませんが、私は笑子側の人間なので、わかるなあ、とか、結局幸せそうやないかい、とか軒並みなツッコミを入れつつ話が普通に終わるのをただただ見届けました。
お話ですからね、なんとなくいい雰囲気にしてぶつ切りすることができるんですよ。現実は、あの、いい雰囲気をなんとなく醸し出したまま幕を閉じる、ような手段は続きません。笑子の気持ちはアップダウンを続け、彼女の人生はよかったりわるかったりを繰り返します。
 
笑子たちがうらやましいなあ。私もいいタイミングで幕を閉じたい。
なんて思ったらとても冷静なあとがきだったので、なあんだ、あとがきが本編だったのかと思ったのでした。